第6話 旅立ちの時・・・。(前編)
2006年 04月 03日
「ヴェルーチ!?」
オレ達は同時にさけんだ。
倒れたヴァキの向こうにはオレ達のなかでもとびきり人気の襲賊”プロトデルミス”のリーダーヴェルーチとその部下がいたからだ。
「私について来い。そこのトーア君。」
ヴェルーチの低いリーダーの風格がある声が響く。
「何故、こんなところにヴェルーチが・・・。」
「いいから早くしろ!ここじゃ危険だ。安全な所に行ったら色々話してやる。」
「危ないヴェルーチ!」
その時、後ろから隠れていたヴァキが飛びかかってきた。
バーン
ヴェルーチは常時装備している銃でヴァキを撃つとヴァキが粉々に吹っ飛んだ。
「だから危険だって言ったろ?さあ行こう。」
数分後、古い使われなくなった工場にて。
「ここはプロトデルミスレ・クロ支部、つまりここは私達のレ・クロ村の支部だ。」
「すげぇ!こんなボロ工場にプロトデルミスの支部があったなんて!」
「ところでさっきのあのさまは一体なんなんだ?」
「ああ、あれはそのーだから・・・。」
「もういい。言い訳は聞きたくない。そのかわりに一つ答えたまえ。お前らガキどもはなぜ、あんな所でトーアになって大暴れしているんだ?」
「それは・・・それは・・・オレ達、襲賊になりたかったんだ!ヴェルーチさんみたいな大きな襲賊を作りたかったんだ!」
「襲賊になりたいだと!?おい、お前らバカ言うのもほどほどしたまえ!それになぁ、お前らみたいな襲賊のいろはも知らないような奴に大きな襲賊は無理なんだよ!大体な、教会を狙う襲賊なんて聞いたことないぞ!良いか、襲賊のなかにはな、”暗黙のタブー”ってんのがあるんだ。その一つにな、寺院、教会等の神聖な場所は絶対に狙わないってんのがある。そんな事も知らずに暴れ回るのはただのちんぴらだ。」
「・・・・・・・・・・・」
「それにお前はなんで襲賊になりたいんだ?」
「そ、それは・・・。」
「どうせ大きい襲賊を作ってみんなのヒーローにないたいとか、むしゃくしゃしてるから暴れ回りたいとかどうせそんなとこだろう・・・。でもな、そんなことで襲賊になったってそこらにいるちんぴらくらいにしかなれないぞ!」
「違う・・・・・」
「何だと?私が不満か?」
「違う・・・オレは両親を国に殺されたんだ!!・・・・だから・・・だから・・・」
「よし・・・分かった。それならお前らにも見込みがあるかもしれん。君の両親の事は不幸だったが、そう言うことで国に特別な怒りや復讐心をいだいてる奴はでっかくなる事が多い。もしも、本気で襲賊になりたいんだったら私について来い。私が襲賊のいろはを教えてやる。」
「本当にですか!」
「もちろんだ。」
「やったよ!ベトラ!」
オレはすごく嬉しかった。
第六話です。
前編って事は後編もあります。・・・多分(何
オレ達は同時にさけんだ。
倒れたヴァキの向こうにはオレ達のなかでもとびきり人気の襲賊”プロトデルミス”のリーダーヴェルーチとその部下がいたからだ。
「私について来い。そこのトーア君。」
ヴェルーチの低いリーダーの風格がある声が響く。
「何故、こんなところにヴェルーチが・・・。」
「いいから早くしろ!ここじゃ危険だ。安全な所に行ったら色々話してやる。」
「危ないヴェルーチ!」
その時、後ろから隠れていたヴァキが飛びかかってきた。
バーン
ヴェルーチは常時装備している銃でヴァキを撃つとヴァキが粉々に吹っ飛んだ。
「だから危険だって言ったろ?さあ行こう。」
数分後、古い使われなくなった工場にて。
「ここはプロトデルミスレ・クロ支部、つまりここは私達のレ・クロ村の支部だ。」
「すげぇ!こんなボロ工場にプロトデルミスの支部があったなんて!」
「ところでさっきのあのさまは一体なんなんだ?」
「ああ、あれはそのーだから・・・。」
「もういい。言い訳は聞きたくない。そのかわりに一つ答えたまえ。お前らガキどもはなぜ、あんな所でトーアになって大暴れしているんだ?」
「それは・・・それは・・・オレ達、襲賊になりたかったんだ!ヴェルーチさんみたいな大きな襲賊を作りたかったんだ!」
「襲賊になりたいだと!?おい、お前らバカ言うのもほどほどしたまえ!それになぁ、お前らみたいな襲賊のいろはも知らないような奴に大きな襲賊は無理なんだよ!大体な、教会を狙う襲賊なんて聞いたことないぞ!良いか、襲賊のなかにはな、”暗黙のタブー”ってんのがあるんだ。その一つにな、寺院、教会等の神聖な場所は絶対に狙わないってんのがある。そんな事も知らずに暴れ回るのはただのちんぴらだ。」
「・・・・・・・・・・・」
「それにお前はなんで襲賊になりたいんだ?」
「そ、それは・・・。」
「どうせ大きい襲賊を作ってみんなのヒーローにないたいとか、むしゃくしゃしてるから暴れ回りたいとかどうせそんなとこだろう・・・。でもな、そんなことで襲賊になったってそこらにいるちんぴらくらいにしかなれないぞ!」
「違う・・・・・」
「何だと?私が不満か?」
「違う・・・オレは両親を国に殺されたんだ!!・・・・だから・・・だから・・・」
「よし・・・分かった。それならお前らにも見込みがあるかもしれん。君の両親の事は不幸だったが、そう言うことで国に特別な怒りや復讐心をいだいてる奴はでっかくなる事が多い。もしも、本気で襲賊になりたいんだったら私について来い。私が襲賊のいろはを教えてやる。」
「本当にですか!」
「もちろんだ。」
「やったよ!ベトラ!」
オレはすごく嬉しかった。
第六話です。
前編って事は後編もあります。・・・多分(何
by butanosyashinnx
| 2006-04-03 09:36